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デジタルサイネージとはどんなもの? 仕組みをわかりやすく解説!

2024.11

デジタルサイネージは、広告や情報提供の手段として急速に普及しているメディアです。
近年では、紙媒体の広告に代わる新しい宣伝手法として注目され、さまざまな業界で導入が進んでいます。

本記事では、デジタルサイネージの基本的な仕組みや運用方法をわかりやすく解説します。
導入コストやメリット・デメリットについても触れ、導入を検討する際のポイントをお伝えするので、
ぜひ参考にしてください。

 

デジタルサイネージとは

はじめに、デジタルサイネージの特徴や、利用シーン、導入するために必要なコストについて解説します。

 

デジタルサイネージとは?

デジタルサイネージとは、広告や情報提供を効果的に行うことのできる、液晶ディスプレイやLEDビジョン、タブレットを用いたネットワーク化された電子表示システムです。
動画や画像を通じて多様な情報を瞬時に更新し、視覚的に訴求力のあるコンテンツを配信できます。

近年では、駅や商業施設、コンビニ、ホテル、病院、オフィスやショールームなどさまざまな場所で導入が進み、従来のポスターや看板に代わる新しい広告手法として注目されています。

 

デジタルサイネージはどんなところで使われる?

<店舗>

店舗では、新商品のプロモーションやセール情報を瞬時に発信し、顧客の関心を引くことが可能です。
店舗の状況に応じてリアルタイムでコンテンツを変更できるため、時間限定のキャンペーンや、在庫の有無なども即座に伝えられます。

また、飲食店ではメニューを美味しそうに見せる映像を表示し、購買意欲を刺激することにも有効です。


<オフィス・自治体>

オフィスでは、社員が目にする場所に設置することで、重要な社内通知や共有事項を効果的に伝えられます。
また、パソコンを使用しない従業員にも情報を素早く共有でき、利便性が向上します。

自治体では、地域の観光スポットやイベント情報を映像でアピールしたり、災害時に避難情報を迅速に提供したりする手段として役立ちます。
これにより、住民への情報提供が効率的に行われるだけでなく、地域全体のコミュニケーションの強化が可能です。


<公共交通機関>

公共交通機関においては、運行情報や遅延状況、接近中の車両情報などをリアルタイムで提供する役割を果たしています。
利用者は最新の状況を把握し、スムーズに移動することが可能です。

また、駅やバスターミナルでは、時刻表や路線案内、出口情報、周辺の観光スポットなどの案内にも利用されています。
広告やキャンペーン情報を効果的に発信する手段としても有効です。

 

どれくらいの費用が必要?

<導入コスト>

デジタルサイネージを導入する際の費用は、以下ような項目があります。

・ディスプレイの費用
・STBや記憶媒体の費用
・CMS(配信スケジュールの管理システム)の費用
・コンテンツ制作の費用
・工事費用

ディスプレイは設置する場所により「屋内用」と「屋外用」があり、屋外用ディスプレイは防塵、防水設計になっているため、屋内用ディスプレイより高額になる傾向があります。

また、ネットワーク接続の有無や設置する場所によっては、別途工事費用が発生する場合があります。


<運用コスト>

デジタルサイネージの運用には、コンテンツ制作やメンテナンスに関わるコストが必要です。コンテンツ制作費は内容や更新頻度によって異なり、その都度費用が掛かる場合もあります。
特に高度な技術を必要とする動画や3Dコンテンツでは、さらに高額になることもあるでしょう。

また、システムやハードウェアのメンテナンス、ソフトウェアのアップデート、トラブル対応などの維持費用も必要です。
メンテナンスコストは、ディスプレイ価格の年間10%~20%程度とされ、長期的な運用計画を立てる必要があります。

 

デジタルサイネージの種類とそれぞれの仕組み

デジタルサイネージの種類は、スタンドアロン型とネットワーク型の2つに分けられ、それぞれに特徴があります。
また、ネットワーク型はさらにオンプレミス型とクラウド型の2つに分かれているのが特徴です。

 

スタンドアロン型

スタンドアロン型のデジタルサイネージは、ネットワークに接続せずにオフラインでコンテンツを表示するタイプです。
主にUSBメモリやSDカードに保存された静止画、動画データをディスプレイに直接挿入して表示します。

ネット環境に依存しないため、通信トラブルのリスクが低く、簡単に導入できるのが特徴です。
しかし、手動でコンテンツを更新する必要があり、多くのディスプレイで頻繁に内容を変更する場合にはやや不便でしょう。

ただ、その分導入コストは低く抑えられるため、小規模で運用するには向いていると言えます。

 

ネットワーク型

ネットワーク型のデジタルサイネージは、インターネットを通じてサーバーから配信されたコンテンツを表示するタイプと、
閉域ネットワーク内で完結するオンプレミス型が存在します。
ネットワーク型は、複数のディスプレイを一元的に管理し、遠隔操作でリアルタイムに更新できます。

大規模な導入や頻繁にコンテンツを更新する場合に最適で、効率的なコンテンツ管理や配信管理が行えます。

 

<オンプレミス型>

オンプレミス型は、専用サーバーを自社内に設置して運用する仕組みです。サーバーを自社で管理するため、外部のクラウドサービスに依存せず、セキュリティ面での安心感があります。

ネットワークを通じて遠隔地にある複数のサイネージディスプレイを一元的に管理でき、リアルタイムでコンテンツを更新したり、配信内容を柔軟に変更したりすることも可能です。
ただし、サーバー運用には専門的な知識が必要となり、初期コストやメンテナンス費用がかかります。

 

<クラウド型>

クラウド型は、専用サーバーを自社に設置する必要がなく、外部のクラウドサーバーを利用してコンテンツを管理・配信する仕組みです。インターネットを介してクラウドサーバーからコンテンツを配信するため、導入が簡単で、遠隔からでも複数のディスプレイを手軽に管理できます。

ネット環境があれば場所を問わず柔軟に利用でき、システムのメンテナンスもクラウド側で行われ、運用面での負担も軽減されることが魅力です。

 

デジタルサイネージの強み

デジタルサイネージを導入することで、多くのメリットを得られます。
ここでは、デジタルサイネージの強みを見ていきましょう。

 

コンテンツ更新の手間が少ない

デジタルサイネージの強みの1つは、コンテンツ更新作業が簡単であることです。
ネットワーク型の場合、複数のディスプレイに表示される内容を一括で遠隔から更新でき、設置場所をそれぞれ回って変更作業を行う必要がありません。
そのため、人件費や作業時間を削減することが可能です。

従来の紙媒体や看板と異なり、デジタルサイネージはコンテンツをリアルタイムで更新できるため、必要に応じて最新の情報をすばやく提供できます。

 

視認性が高い

視認性が高いことも、デジタルサイネージの強みとなります。従来のポスターや看板は暗い場所では見えにくくなりますが、
デジタルサイネージは輝度が高く、明るく鮮明な映像を表示できるため、昼夜問わず視認しやすいのが特徴です。
特に夜間や照明が少ない環境でも、鮮明な画面が顧客の目を引きやすく、効果的な広告手段となります。

また、視覚的に目立つだけでなく、音声を活用した情報発信もでき、視聴者に強く訴求することが可能です。

 

宣伝効果が高い

デジタルサイネージは、動画や音声を活用することで高い宣伝効果を発揮します。
動きや音が視覚や聴覚に強く訴えかけるため、静止画よりも注目を集めやすく、顧客の関心を引きつけやすいのが特徴です。

動画では、商品やサービスの魅力をストーリー仕立てで伝えられ、感情的なつながりを生み出しやすいというメリットもあります。また、リアルタイムでの更新ができるため、タイムリーな情報提供による、より効果的な販売促進が可能です。

 

ターゲットによって広告を変えられる

ターゲットに応じて広告内容を柔軟に変更できることもデジタルサイネージの強みです。
従来の看板やポスターと異なり、曜日や時間帯、天候などに合わせて表示する情報を選べます。

たとえば、朝の通勤時間にはビジネス関連の広告、夕方には娯楽や食事の情報を表示するなど、見る人のニーズに応じた広告をリアルタイムで配信可能です。
そのため、特定のターゲットに対して効果的に訴求でき、広告の効果を最大化できます。

更に、AIカメラやセンサーなどと連携することで、属性に合わせたコンテンツ配信も可能になります。

 

デジタルサイネージの注意点

最後に、デジタルサイネージの注意点を紹介します。デジタルサイネージは、効率的なプロモーションが行なえる魅力的なツールですが、導入する際には注意すべきこともあります。

 

初期費用が高額になりやすい

デジタルサイネージの導入には、ディスプレイ本体だけでなく、コンテンツ制作費用や周辺機器、設置工事費用など多くの初期費用がかかるため、コストが高額になりがちです。

さらに、ネットワーク型を採用する場合は、インターネット回線費用やサーバー管理費など、運用に関する費用も発生します。
そのため、長期的に見てもこれらの費用を考慮した予算計画が必要です。

 

故障のリスク

デジタルサイネージは精密機器であるため、常に故障のリスクが伴います。
また、故障が発生すると、従来の紙媒体の広告のように簡単に修復できず、業者に修理を依頼することが必要です。

そのため、復旧に時間がかかることもあり、修理に出している間は広告や情報の発信ができなくなる可能性があります。
自力での修理は困難であり、早急な対応が求められるシーンで販促機会を逃してしまうリスクもあることを知っておきましょう。

 

まとめ

デジタルサイネージは、効果的な広告や情報発信を行える魅力的なツールです。
リアルタイムでの更新やターゲットに応じた内容の変更が可能であり、効率的なプロモーションが期待できます。

導入を検討する際は、メリットとデメリットのバランスを考慮し、最適な活用方法を見つけましょう。
自社の競争力を高めるために、デジタルサイネージによる最新技術の活用をぜひ検討してみてください。

 

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