コラム
ColumnTANYOの「全光線透過率」と「ヘイズ値」
2020.10
- Category
- 調光フィルム
液晶フィルムを比較する際、こっちの方が「透明度が低い・高い」や「白濁が薄い・濃い」など、
フィルム越しの見え方の違いに深く関係するのが、3つの光学特性『全光線透過率』『平行線透過率』『ヘイズ値』です。
これらの数値を比較することで、感覚的な見え方の違いを相対的に評価することができます。
液晶フィルムの良し悪しを決める上で重要な要素となる、3つの光学特性について簡単にご説明いたします。
◆『全光線透過率(Total Transmittance)』とは?
全光線透過率とは“100%の光がフィルムを通過したのち何%に変化するか”を表したものです。
一般的な液晶フィルム製品は、ON/OFFの切り替えを行っても10%程度しか変化がなく、
外向きのガラス面に貼り付けられた液晶フィルムをON/OFFしても、部屋の明るさがほとんど変わらないのは
このためです。
ON(透明)時に見えている景色(=光)がOFF(白濁)時に見えなくなるのは、光そのものを“遮蔽”しているのではなく、
“拡散”させているだけなので、ON/OFFした際に見え方が大きく変わっても、光の量についての変化は小さくなります。
◆『平行線透過率(Parallel Transmittance)』とは?
平行線透過率とは“液晶フィルムに対して真っ直ぐに進む100%の光が、フィルムを通過したのち何%になるか”
を表したものです。一般的な液晶フィルム製品では、ON/OFFの切り替えを行った際の値が非常に大きく変化し、
OFF(白濁)時90%程度だった値が、ON(透明)時には一桁台まで小さくなります。
前述した全光線透過率が【あらゆる方向の光=全光線】についての値だったのに対し、平行線透過率は、
その全光線のうち、液晶フィルムに対して【真っ直ぐに進む光=平行線】だけについての値ということになります。
◆『ヘイズ値(Haze)』とは?
ヘイズ値は、曇り値と呼ばれることもあり、ガラスやプラスチックの曇り具合を表します。
この値が小さくなるほど透明ということを表しており、OFF(白濁)時とON(透明)時の値差が
大きくなればなるほど、液晶性能が高いことを意味します。
製品スペックとして公表されている値は測定装置を使って求められていますが、『全光線透過率(Tt)』と
『平行線透過率(Pt)』の値から下記の数式で算出することもできます。
Haze(%)=(Tt-Pt)/ Tt × 100
フィルムを見る位置が正面から斜めに変わると、曇り具合の見え方も変化することが広く知られており、
一般的に公表されている値は正面から左右5°程度の範囲から見た際の数値になります。
TANYO FOGLEARは、ON(透明)時、『全光線透過率』90.4%『ヘイズ値』3%であり、独自の液晶構造によって
圧倒的な透明度を実現しています。透明時、通常のガラスと違和感なく使用が可能です。
とはいえ、ピンとこないですね。
例えば、通常のガラスの『全光線透過率』は90%程度と言われています。
TANYO FOGLEARの『全光線透過率』は90.4%!つまり、この透明度はかなり繊細なものと言えます。
次に『ヘイズ値』についてです。
上記はほぼ透明の素材ですが、TANYO FOGLEARの『ヘイズ値』は3%であるため、同レベルの透明度であることが
理解いただけるかと思います。
このように、TANYO FOGLEARはON(透明)時、非常に透明なのです。
一方で、以前ご紹介した通り、OFF(白濁)時はナタデココほどの白さです。
↓コラム「TANYOの白って・・・どんな白?」はこちら
https://www.cloudpoint.co.jp/blog/2018/11/19/tanyopost-181106-2/
ご説明は以上となりますが、実際に現物をご覧いただくことも可能です。
弊社ショールームにてご案内しております。
ご要望、ご質問等がございましたら、お気軽にお問合せください。
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