コラム

Column

プロジェクターを使ったデジタルサイネージ

2016.09

デジタルサイネージと一概に言っても、
ディスプレイなどによる映像放映が全てではありません。

プロジェクターによる映像放映もデジタルサイネージの1つです。

デジタルサイネージの業界団体としては、デジタルサイネージコンソーシアムがありますが、
こちらのサイトでは、

“電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムを総称して「デジタルサイネージ」と呼びます。”

と定義しています。

この定義にならって、プロジェクターによる映像放映も、
デジタルサイネージの1つと考えられます。
「映像放映、映像演出=デジタルサイネージ」と考えていただいて大丈夫です。

そこで今回は、
『プロジェクターを使ったデジタルサイネージ』についてご紹介いたします。

それでは早速、プロジェクターを使ったデジタルサイネージの一例です。
こちらは、名古屋のカーディーラーのショーウィンドウでの事例です。

(昼)
(昼)

(夜)
(夜)

こちらは、液晶フィルムTANYOを用いて、
日中はショーウィンドウとして店内の様子が見える状態ですが(上の写真)、
夜間になるとワイド30m以上のスクリーンとして、
プロジェクターで映像を投影しています。(下の写真)

これほどのスクリーンサイズでのデジタルサイネージを実現しようとなると、
ディスプレイを使用して映像を表示する場合よりも、
このようなスクリーンフィルムを貼って、プロジェクターで映像を投影とした場合の方が
コストを抑えられる場合があります。

ディスプレイを繋げてマルチ画面にすることで、
一画面のスクリーンサイズを大きくすることは可能ですが、
複数のディスプレイを並べるとなると、
ディスプレイ間の継ぎ目のベゼル(モニターのフレーム)が目立つなどの問題もあります。

ガラスのサッシに加えて、ディスプレイのベゼルも入るとなると、
せっかくのサイネージの映像に線が入ってしまい、見えづらかったりします。

ですが、プロジェクターですと継ぎ目なく、綺麗な一画面が実現できるのです。

また、ディスプレイですと店内でのスペースもディスプレイ等の機材の分だけ必要としますが、
こちらは既存のガラス面にフィルムを貼り、天井設置の短焦点のプロジェクターを用いることで、
店内のスペースも圧迫することなく実現できております。

プロジェクターだからこそ、可能となったデジタルサイネージの1例でございます

では、プロジェクターと言っても、どんなプロジェクターを選定すればいいでしょうか。

ここでは、4つのポイントに絞ってご紹介いたします。

① 明るさ
② 接続方法
③ 投射距離
④ 解像度

まず①明るさですが、これが最も重要なポイントだといっても過言ではありません。
プロジェクターでの映像が、暗い場所の方が見えやすいのはなんとなくイメージできますでしょうか。
デジタルサイネージとして導入するプロジェクターでは、見えやすいということは至上命題であり、
環境に合わせたものでないと、明るさが足りず、見えにくいということも十分あり得ます。

また②接続方法については、映像入力端子や接続距離が関係してきます。
どんな機材とプロジェクターを繋げて映像を流すか、どのくらいの距離から操作するかということですね。
中には、プロジェクターに直接USBメモリを挿すだけ、という運用方法もございます。

次に③投射距離について、皆さま既にご存知かと思いますが、
プロジェクターとスクリーンまでの投影距離によってスクリーンのサイズが変化します。

投影面から近い程、画面が小さくなりますが、短焦点レンズをつけることで、
同じ距離からでも大画面で投影が可能です。
ですが、その場合、プロジェクター機器に加えて、短焦点レンズのコストが追加されることになります。

最後に④解像度についてですが、映像表現の細かさのことでございます。
プロジェクターの出力解像度を考慮して映像コンテンツを用意しないと、映像が綺麗に映らないことがありえます。

以上の4点を踏まえれば、
プロジェクター機器の違いも見えてくるのではないでしょうか。

プロジェクターでは、ディスプレイではできない大画面や、環境へ溶け込む映像の演出が可能となります。

サイネージの導入の際には、「デジタルサイネージ=ディスプレイ」ではなく、
プロジェクターを使用したデジタルサイネージも、一度ご検討されてみてください。

お問い合わせ

 


※短焦点プロジェクター ・・・ 至近距離からの投写で大画面表示を実現する。

最新記事

カテゴリ別

月別アーカイブ

よく見られる事例

よく見られるブログ

PAGE TOP