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街のデジタルサイネージ(丸の内編)2024

2024.06

街のデジタルサイネージ2回目は「丸の内エリア」です。
2024年新卒の書くコラムをぜひご覧ください!


東京駅は日本の顔といっても過言ではないターミナル駅です。
山手線、中央線をはじめとしたJRの各線が集まっている東京駅には日本中のみならず、世界中から多くの人が流れ込みます。
インバウンド対策が求められる昨今の日本で、東京駅、そしてその付近には
どのようなデジタルサイネージが設置してあるのでしょうか。
今回はそんな東京駅構内から外へ、デジタルサイネージを辿ってご紹介いたします。

 

駅通行者への訴求! 連続設置と「動き」で高まる視認性

東京駅丸の内地下街連絡通路には8本の柱に2面ずつ、液晶ディスプレイが設置されていました。
光の入りにくい地下通路で一列に並び、「動く」デジタルサイネージの存在感は、道行く人びとの目を引きます。
複数台の設置によって、利用者への効果的な訴求となっています。

JR東日本の駅では最多のホームを誇る駅で、新幹線口とも繋がっている連絡通路という、常に人が行き交う流れの中でも
必ず広告が視野に入る構造となっていました。
撮影した5月初旬のタイミングでは、「花粉症」をキーワードにした広告が流れており、
季節にあわせた張替の手間が不要というアナログ広告にはない、デジタルサイネージのメリットも活用されています。

 

即時更新と正確さが求められるデジタルサイネージ

丸の内側の改札を抜けると、どの方角の改札を選んでも複数のディスプレイが私たちを迎えます。
丸の内南口、北口のドーム部分に関しては過去にコラムがありますのでぜひご参照ください(https://www.cloudpoint.co.jp/blog/2023/08/23/post-230823/)。

今回のコラムでは中央口に設置されたデジタルサイネージをご紹介します。

 

こちらは丸の内中央口に設置された、運行情報をお知らせするデジタルサイネージです。
遅延や運休など迅速な対応が求められる駅構内には、情報伝達を目的としたデジタルサイネージが多くみられます。
このようなデジタルサイネージは災害時や緊急時に人びとを守る役割も果たします。
文字を横へ流すように「動かせる」デジタルサイネージには、大げさに言うと字数制限がありません。
即時対応、多言語対応ができる点がアナログの案内板にはない強みです。

 

東京駅丸の内中央口では4面の液晶ディスプレイを設置し、その下に広告を掲載することで自然と目に入ります。
撮影当時は新幹線の乗客に向けたと想定される旅行広告ポスターが掲載されていました。
デジタルサイネージの時刻表表示によって多くの人の視線が集まるこの壁面は、
広告設置の場としての価値も上昇していると考えられます。

 

インバウンド対策! 新丸の内ビルディング前タッチサイネージ

東京駅をでて街を歩いていると、2面ある縦型ディスプレイに巡り合いました。
タッチ型になっているため、感覚で操作可能です。
また、掲載されているQRコードを読み込むことで自身のスマートフォンでもマップの表示が可能である点も魅力です。

 

液晶面の前にガラスを挟むことで液晶画面を守っている点も耐久性を考慮しており、
屋外で長期に使用することを想定されています。
また、情報は多言語に対応していて、撮影中に2組の旅行者が利用する様子が見られました。
人が使用していない際は片面で周辺地図、もう片面では日本を紹介する動画広告が放映されていました。

「動く」広告は国籍を超えて視覚的に通行人に訴えかけます。
周辺情報の詳細を伝えられ、更新も可能なデジタルサイネージによるマップは観光地における集客や利便性の向上においても
重要であると考えられます。

 

来訪者に情報を伝え施設内宣伝も! 明るく迎えるデジタルサイネージ

人々の流れに伴って新丸の内ビルディングの中に入ると、複数のデジタルサイネージが迎え入れてくれました。
左側2台は広告、ニュースを放映し、右側の奥3枚は館内マップ、そして館内飲食店の広告が放映されていました。
左側2台は同じ「動き」で存在感を主張しており、扉を開けて最初に目を引きます。
通り抜けの通路としても使用される1階では、インフォメーションセンターの代わりであるかのように
デジタルサイネージが設置されていました。
このようにデジタルサイネージの導入は人件費の削減や利便性向上にも効果的です。

 

まとめ

各国からの旅行客を迎える東京・丸の内から4か所のデジタルサイネージをご紹介しました。
気になるデジタルサイネージには出会えましたか?

どのデジタルサイネージにも同様に言えることは、アナログ広告では表せない「動き」によって人びとに訴求し、
生活をサポートしているという点です。
多くの人が行き交う東京駅で注目を集めることは容易ではありません。

ですが、デジタルサイネージの導入によって街中の広告や情報に「動く」力が与えられ、効率的に効果的な訴求が行えるようになりました。
これから先の空間をデジタルサイネージがどのようにデザインしていくのか、日本中だけでなく、
世界中の人が利用する東京駅とその付近で活躍するデジタルサイネージの今後に期待されます。

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