コラム

Column

サインとデジタルサイネージの違い

2016.09

サインとデジタルサイネージって何が同じで何が違うの?

まずサインって何?デジタルサイネージって何?

ということで
今回は、サインとデジタルサイネージについてお話しさせていただきます。

サイン

中央区環境情報センターのサイン

(中央区環境情報センター)

 

デジタルサイネージ

JR京都駅 中央改札前のデジタルサイネージ
(JR京都駅 中央改札前)

イメージとしては以上の写真のようなものです。

まずはそれぞれの、特徴についてご紹介させていただきます。

サインとは

標識
看板・サインボード(屋外広告)
案内用看板・掲示板

たとえば、駅では吊り下げ設置された案内版を見て、乗り場を探したり、デパートでは案内図によって売り場を探したり、病院では診察科を探したり、学校では教室を探したり…。

そんなときみなさんが目にする案内板や案内図、実はそれらはすべて「サイン」なのです。
店の前に出ている看板、施設などで見かける禁煙のマークやトイレを表す人の形の図記号もまた「サイン」です。

常総市役所のサイン
(常総市役所)

更に言ってしまえば、道路標識、車のテールライトやウインカー、またスピードメーターやガソリンの残量計なども「サイン」の一種です。
サインは世界中どこにいても、生活になくてはならない情報を表しています。

デジタルサイネージとは

表示と通信にデジタル技術を活用して液晶ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や情報を表示するものです。

デジタルサイネージのサイネージとは、サインのことです。

サインもサイネージもどちらも看板や標識の事を指しますが、ニュアンス的には広告宣伝に利用する商業用途のものを「サイネージ」、「サイン」というともう少し広義で、標識や掲示板順路案内といった一般的なものまで含めたものを指すことが多いようです。

屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムを総称して 「デジタルサイネージ」と呼びます。

コクミン心斎橋ビルの大型デジタルサイネージ
(コクミン心斎橋ビル)

サインとデジタルサイネージの両方に言えることは、何らかの情報を表しているものということです。いつの時代も情報発信をしていない時代はありません。
それが時代の流れから、看板や案内図など情報発信をするものもデジタル化され、液晶ディスプレイやLEDビジョンに置き換わりつつあります。

では、サインとデジタルサイネージでは、何が違うでしょうか。大きく分けて3つ言えると思います。

まず第一に、デジタルサイネージは、同一スペースでより多くの情報を発信することが可能なことです。従来のサインとは違い、複数の画像を切り替えて表示したり、動画再生もできます。印刷せずに、動画や静止画データをそのまま表示できるので、データが揃ったらすぐに掲出できる点もメリットです。

VOLCOM JAPANのサイン

VOLCOM JAPANをデジタルサイネージ化
(VOLCOM JAPAN)

第二に、従来の掲出方法と比べて、注目を集めやすいという点です。というのも、映像機器を使うことによって、動きのある表現ができるようになり、目に留まりやすくなるからです。人は動いているものにより注目する傾向があります。

例えば、ショッピングモールなどの、飲食店が連なるところで、様々なイーゼル看板※1が並ぶ中、デジタルサイネージでメニューの動画や写真が流れていたら、料理(調理)がよりリアルに伝わってくるので、最初に目を留めますよね。

イクスピアリ内レストランのデジタルサイネージ
(イクスピアリ内レストラン)

第三は、放映に関する点です。ネットワークを介することで、掲出内容の一元管理・一括配信が可能なこと。更には他のメディアとの連携が可能なところも、サインとは違う、デジタルサイネージだからこそのメリットです。

ドトールコーヒー京橋中央通り店のデジタルサイネージ
(ドトールコーヒー京橋中央通り店)

ドトールコーヒー様では、クラウドポイントの商品であるCloudExa(クラウドエクサ)という映像配信システムをご利用いただいています。CloudExaを使うと、放映内容をインターネット経由で遠隔更新することができます。こちらは1か所から何か所ものデジタルサイネージを一括で管理することができます。元々こちらのドトールコーヒーショップの店舗様では、おすすめメニューや期間限定メニューをポスターやタペストリー※2で告知されていました。

当社のクラウド型映像配信システム「CloudExa」を活用することで、朝・昼・夕方・夜のそれぞれの時間帯でおすすめしたいメニューを自動で切り替えて表示できるようになりました。時間帯ごとのニーズに合わせて放映内容を切り替えられるデジタルサイネージであれば、ちょっとした工夫でサインの何倍もの効果が期待できます。

これからの時代、システムの進化・低価格化などにより、ますますデジタル化が進んでいくかと思います。当社ではサインの良さも残しながら、デジタルサイネージを活用し、今まで以上に価値の高い空間づくりを心掛けていきたいと思います。
そして、街へ情報発信できる技術「デジタルサイネージ」で、より多くの人の役に立つことが出来ればと願っています。

お問い合わせ

 


参考サイト:「サインとは」(公益社団法人日本サインデザイン協会)
※1イーゼル看板・・・何かを載せて固定し、また飾るのに用いられる直立の支持体
※2タペストリー・・・壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種

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