コラム
ColumnデジタルサイネージのWeb連携
2016.11
- Category
- デジタルサイネージ
デジタルサイネージとWebを連携することで可能となるソリューションがあります。
今回はデジタルサイネージがWebと連携することで実現するサービスについて書いてみたいと思います。
デジタルサイネージ用のシステムの多くは、コンテンツなどの放映データを放映する端末(プレーヤ)型にダウンロードさせて行います。これは、ストリーミング放映などのネットワークに常時接続されている環境下で実現するコンテンツ放映の仕組みではなく、放映データがダウンロードできてさえいれば、放映中にネットワークが途切れたとしても影響をうけることなく、放映を継続できることを重視しているためです。また、ネットワークの通信速度が、動画再生に見合う速度を担保できない環境での運用も想定されています。
では、デジタルサイネージ運用をする上で、どのような場合にWebと連携する必要があるのでしょうか?
デジタルサイネージの活用シーンでは、リアルタイムに近い情報の掲示を求められる場合があります。
例えば、電車やバス路線の運行情報を表示する場合や、受付などで整理Noを発行して行列をさばく場合などがそうです。
このようなシーンでは、できるだけリアルタイムに情報を表示させるために、放映端末にデータをダウンロードしてから放映内容を都度切り替えるのではなく、Webページを直接デジタルサイネージに表示させることで実現します。
放映端末側では指定されたURLのWebページを表示し続け、Webページ側で、どんどん新しい情報に更新することで即時性の高い情報発信を行うわけです。
指定するWebサイトは一般に公開されている通常のWebサイトでも構いませんが、PCやスマートフォンで表示することを想定して作成されているため、必ずしもデジタルサイネージとしての運用に適しているわけではありません。
表示するWebページの縦横比や文字サイズなど、デジタルサイネージで表示されることを前提にデザインされている必要がありますので、新規にデジタルサイネージ専用のWebサイトを構築する方が適切です。
Webと連携することで、実現できることは他にもあります。
簡易的なタッチパネル型デジタルサイネージを実現できるのも、その1つです。
Webページは、ハイパーリンクやバナーリンクをたどって、次々に別のページに移動して行けますよね。これをマウス操作の代わりにタッチパネルで行えるようにすれば、Webページがそのままタッチパネル用のコンテンツになるわけです。
もちろん、前述の例と同様にデジタルサイネージ専用でWebサイトを構築しないと、リンクをたどって、全然関係のないページが表示されてしまうことになります。またマウスではなく指でタッチしますので、ボタンの大きさや配置など操作性に係る点や、タッチしてからの画面が切り替わるまでの応答性も考慮する必要もあります。このあたりは、デジタルサイネージ向けのWebページを作成する上でのノウハウでもあります。
今回例に挙げた2つ以外にも、Webと連携することで他のサーバにあるデータと関連付けをしたり、携帯アプリと連動したり、Beaconを使用したO2Oソリューションに組み込めたりと、様々なことが実現できます。
いかがでしたでしょうか?
デジタルサイネージシステムがWebに繋がることで、様々な用途での情報発信が可能になるのです。
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