コラム

Column

デジタルサイネージと各種センサーについて

2016.09

デジタルサイネージ と センサー デバイス※1を連動させると、何ができると思いますか?
例えば、「タッチ操作」「年齢や性別判断」「物体感知」「輝度調整」などがあります。
これらは、ぞれぞれ異なるセンサーを用いて、デジタルサイネージに機能を追加するのですが、センサーの種類や用途は様々なものがありますので、目的に合わせたセンサーを組み合わせることがポイントです。

AR技術とデジタルサイネージ

今話題の、ポケモンGOで遊んだことがある方には、お馴染みかと思いまが、ポケモンを捕まえる際に使うARモードがありますよね。これもスマートフォンのセンサーをうまく使って、モンスターとカメラの映像を合成しているものです。

まずは、このAR技術についてご紹介させていただきます。
ARとは、Augmented Reality(拡張現実)という技術です。周囲の現実の風景にコンピューターグラフィックスを重ねて表示することで、現実には存在しないものを、実際に存在しているように知覚させることができます。あたかも現実世界と仮想世界が融合したように感じることができるのです。ちょっと難しいですよね。

実際に、このAR技術を利用して、デジタルサイネージプロモーションを行った事例をご紹介します。

ARサイネージ

 

ARサイネージ(画面)

最近ちらほらと、この写真のような仕掛けを、街中やレジャー施設で見かけることがあると思います。
デジタルサイネージに映った自分の頭に何かがくっついて離れないという演出です。

こんな仕掛けがあったら、写真のように思わず友人と一緒にみんなで記念撮影をしたくなりませんか?
また、画面の中に風船が表れて、それを割るとクーポンが出てくる、なんていう機能がついていたら、思わず画面の前で立ち止まってしまいますよね。
この様なAR技術を使った演出は、集客用のプロモーションとして使われています。
話題性の高いコンテンツで画面に引き寄せ、体感させることで商品やサービスの告知へ繋げるという、通行者の注目を集める手段としては非常に有効なのです。

デジタルサイネージに限らず、AR技術を駆使すれば、世の中に役立つ様々なサービスを提供できるようになるのではないでしょうか?

筆者が最近、個人的に面白いと感じたARは、若者の間で流行っている、「Snapchat」です。
このアプリは、スマートフォンのインカメラで自分の顔を映すと、様々なタイプの顔に変身できる!というものです。
犬の顔や、白人男性、小麦肌のロコガールになったり、とても大きな目の顔になったりできます。友人と写真を撮り合って遊ぶことができたり、別の自分を体験できたりするところが面白くて好きですね。その他にも、自分の顔に合わせてメイクを施されるようなアプリもあったりします。
普段の自分とは違う、様々なタイプの自分になれるAR技術って面白いと思いませんか?
イメチェンの参考にもなりそうですよね。
そうなんです!実際に試着の簡易機能として、AR機能付きのデジタルサイネージを採用している企業もあるのです。試着の最大のデメリットは、服を脱ぐ手間があるというところだと思います。
そもそも靴を脱ぐのが面倒だったり、せっかくセットしてきた髪型が崩れたり、億劫な気持ちになりませんか?そんなときにARを用いた試着機能は、とても便利です。
少し前までは、空想上のものだった様々なことが、少しずつ実現する世の中になっています。今後のAR技術の進化が楽しみです。

輝度センサーとデジタルサイネージ

次に輝度調整についてお話しします。
クラウドポイントの商品で、Vivinyという、屋外対応のスタンド型デジタルサイネージがあります。

Viviny

屋外で使用されることが想定されているので、昼夜の明るさの変化や天候に応じて、ディスプレイ輝度を自動調節してくれます。環境の明るさに応じて、常に見やすい明るさを維持しますし、必要以上に発光しないので省エネにもなります。
この輝度調整機能は、照度センサーを搭載することで実現しています。
その照度センサーは、ディスプレイ下の小さな穴の奥にあります。
ディスプレイにあたる光をセンサーが測定し、その測定結果に合わせてディスプレイの輝度を変化させているのです。

Vivifyの照度センサー

身近なものでは、スマートフォンにもこの照度センサーが付いています。屋内で画面を見る時は、まぶしすぎない適度な明るさで画面表示がされていても、外に出て太陽光の下で見ると、自動的に最大値近くまで明るくなってくれますよね。

センサーには他にも、
赤外線、温度、湿度、傾度、光、映像、音声など、さまざまなセンサーとの連携が考えられます。
今回はその中の二つを取り上げさせていただきました。

いかがでしたでしょうか?
デジタルサイネージとセンサーデバイスは、意外にも密接に関連している技術なのです。

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※1デバイス・・・機器、装置、道具という意味の英単語。

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