コラム
Column【初心者向け】LED とLEDビジョン
2017.02
- Category
- デジタルサイネージ
今回はLEDビジョンについてご紹介したいと思います。
皆さんはLEDビジョンと聞いたら何を思い浮かべるでしょうか?
私が最初に思い浮かんだものは、多くのビルに囲まれた夜の都心に
眩しく光る大きなテレビ画面のようなモニターでした。
こちらは新宿アルタの建物に大きく設置されているものを撮影しました。
街を歩けば、ビルの屋上・壁面・駅のコンコース・ショールーム…と、
至る所で目にするようになりました。
こちらは大阪の道頓堀にあったLEDビジョンです。
一見、通常の屋外広告看板かと思い見ていましたが、絵が変わりました。
LEDビジョンといえば動画を映すものと考えがちですが、あえて静止画を表示することで、
情報伝達力が増すのではないかなと思いました。
しかし映像を表示するだけがLEDビジョンではありません。
その例がこちらです。
この、文字が横に流れていく映像を一度は見たことがあると思います。
これもLEDビジョンです。
では
そもそもLEDビジョンとはなんなのでしょう?
今回はこちらについてご紹介させていただきたいと思います。
まず、LEDは何という言葉の略語なのでしょう?
その答えは
「Light Emitting Diode」=「電気を流すと発光する電子部品」
日本では「発光ダイオード」ともいわれています。
(ダイオードとは:一方向にのみ電流を流す性質のある半導体素子のこと)
LEDは近年では家庭の照明として身近なものになってきましたね。
一般家庭に使われている「LED照明」は、
白色のLEDで作られています。
しかし、「LEDビジョン」では、光の三原色と言われる
赤・緑・青 の3色のLEDで1つの画素(ピクセル)を構成しています。
多数の画素が個別に別々の色を表現することで、フルカラーの映像表示を可能にしているわけです。
次に、LEDビジョンにすることのメリット・デメリットを説明させていただきます。
1. 省電力(省エネ)
LEDの一番の特徴といっても良いほどに、消費電力が低いです。
表示時間が長い業務用途では、消費電力量は重要な要素になります。
また寿命も4~6万時間と非常に長いため、運用および維持コストの点で優位です。
2. 圧倒的な明るさ
一般のテレビだと300~400㏅/㎡という輝度で、デジタルサイネージ等で使用される業務用液晶ディスプレイだと、輝度が高いもので2500cd/㎡の明るさがあります。LEDビジョンは、それらを上回る5000cd/㎡以上となり、非常に明るい映像を放映することが出来ます。
これにより日中屋外の条件下でも視認性の高い映像表示ができたり、コンサートやイベントで迫力のある映像演出ができます。
3. 様々なサイズや形状に対応
LEDビジョンは、モジュールパネルをタイルのように組み合わせて構成されるため、液晶ディスプレイのように決められたパネルサイズのみだけでなく、曲面や球体、円筒形、ウェーブ、短冊形状など、大きさや形状を限定することなく、自由度の高い表現が可能です。
デメリット
1. 価格が高い
LEDビジョンは液晶ディスプレイなどの他の映像表示機器と比べると高額です。
しかし、以前に比べると安価になってきていますので、屋外や広い空間への設置で、大型で明るい映像表示が必要になる場合は、第一候補に挙げて検討するべきです。
2. 至近距離での視聴には不向き
LEDビジョンの画素が並ぶ細かさは高精細になってきていますが、液晶ディスプレイと比較すると、まだまだ荒いです。1~2m程度の至近距離で視聴するには、あまり向いていません。
以上になります。
LEDとLEDビジョンについてご紹介させていただきましたが
いかがだったでしょうか?
普段何気なく歩いていた街並みに、ふとLEDビジョンが目に止まり、この記事を思い出していただけることがあれば幸いです。
最新記事
カテゴリ別
月別アーカイブ
- 2025年4月 (2)
- 2025年3月 (3)
- 2025年2月 (3)
- 2025年1月 (1)
- 2024年12月 (1)
- 2024年11月 (5)
- 2024年10月 (1)
- 2024年8月 (6)
- 2024年7月 (5)
- 2024年6月 (3)
- 2024年4月 (1)
- 2024年2月 (3)
- 2023年12月 (3)
- 2023年11月 (1)
- 2023年10月 (3)
- 2023年9月 (3)
- 2023年8月 (5)
- 2023年6月 (1)
- 2023年5月 (2)
- 2023年4月 (5)
- 2023年3月 (9)
- 2023年2月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (6)
- 2022年6月 (1)
- 2022年5月 (1)
- 2022年2月 (1)
- 2021年12月 (1)
- 2021年11月 (2)
- 2021年10月 (1)
- 2021年8月 (3)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (2)
- 2021年5月 (1)
- 2021年4月 (1)
- 2021年3月 (2)
- 2021年2月 (3)
- 2021年1月 (4)
- 2020年12月 (3)
- 2020年11月 (6)
- 2020年10月 (5)
- 2020年9月 (4)
- 2020年8月 (3)
- 2020年7月 (5)
- 2020年6月 (5)
- 2020年5月 (5)
- 2020年4月 (5)
- 2020年2月 (3)
- 2020年1月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (2)
- 2019年9月 (2)
- 2019年8月 (2)
- 2019年7月 (2)
- 2019年6月 (2)
- 2019年5月 (1)
- 2019年3月 (3)
- 2019年2月 (2)
- 2019年1月 (2)
- 2018年12月 (2)
- 2018年11月 (3)
- 2018年10月 (2)
- 2018年8月 (5)
- 2018年7月 (2)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (3)
- 2018年4月 (1)
- 2018年3月 (1)
- 2018年1月 (1)
- 2017年12月 (1)
- 2017年8月 (1)
- 2017年6月 (2)
- 2017年5月 (1)
- 2017年4月 (3)
- 2017年3月 (3)
- 2017年2月 (6)
- 2017年1月 (4)
- 2016年12月 (2)
- 2016年11月 (2)
- 2016年10月 (11)
- 2016年9月 (14)
- 2016年5月 (1)
- 2016年2月 (1)
- 2016年1月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2015年10月 (1)
- 2015年9月 (1)
- 2015年8月 (1)
- 2015年7月 (1)
- 2015年6月 (2)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年3月 (1)
- 2015年2月 (3)
- 2015年1月 (2)
- 2014年12月 (2)
- 2014年11月 (3)
- 2014年10月 (1)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年6月 (2)
- 2014年5月 (2)
- 2014年4月 (1)
- 2014年3月 (2)
- 2014年2月 (1)
- 2014年1月 (3)
- 2013年12月 (4)
- 2013年11月 (4)
- 2013年10月 (3)