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【初心者向け】液晶ディスプレイの可能性

2017.02

「液晶ディスプレイ(LCD)」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

代表例としてはコンピューターの画面や、テレビの液晶画面などが挙げられます。
これら以外にも、携帯電話・携帯型ゲーム機・電卓・時計などの表示部として幅広く使われています。このよう現代では、デジタル化された電子機器が私たちの生活の隅々まで普及しており、一般的な表示装置となりました。

液晶ディスプレイのメリットとして、消費電力が少ないことが挙げられます。非常に低い電圧により表示が書き換わり、電流はほとんど流れなくても映像を結ぶことができるので省電力です。電卓や腕時計などの液晶ディスプレイを見ても、その消費電力の少なさと、寿命の長さが分かると思います。
携帯電話やデジタルカメラなどの一部として組み込まれる液晶ディスプレイは「液晶パネル」とも呼ばれ、見ても分かるように大きさも様々で、とても薄いため、多くのことに活用することができます。
家電や携帯電話などに多く使われていますが、最近街を歩いていると液晶ディスプレイを使用した広告、デジタルサイネージをよく目にするようになってきました。少し前まで駅のポスターが映像で動く様になるとは思ってもいませんでしたよね。
広告を映像で流すことができるということは、紙のポスターと同じ面積で、紙の何倍もの情報を届けることができます。

さらに液晶ディスプレイは
① デュアルビュー:1枚の表示画面で左右の観覧者に異なる画像を見せる技術(トリプルビューも存在する。)
② ベールビュー:必要に応じて狭視野角と広視野角の2つの表示をスイッチで切り替えられる
③ 3Dビュー:裸眼による立体視を実現する技術
④ タッチパネルとスキャナ:液晶パネル上に重ねて設置されていたタッチパネルの機能を、光センサー素子をガラス基板上に作ることで取り込んでしまうものが登場。また、スキャナでは名刺の読み取りや指紋の読み取りなどが見込まれている。
といった新たな技術も進んでいます。

このように液晶ディスプレイの技術がめざましく発展し、街頭ビジョンや電車内の広告でも動画を目にする機会が増えている一方で、かつての主力媒体であった紙媒体は、衰退化が叫ばれています。

そんな中、米国では「動画×紙媒体」という掛け合わせ「ビデオ・イン・プリント」という、紙媒体のパンフレットや雑誌に極薄の液晶ディスプレイを搭載し、動画を視聴させることができるものが流行し始めている様です。

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画像元:http://www.movie-times.tv/study/how-to/5723/

動画プレイヤーが搭載されていることで、通常のパンフレットよりも高級感があり、見ている人に華やかな印象でインパクトを与えることができ、より目を惹きやすくなります。そして、製品の情報をあらゆる角度から豊富に提供できることから、製品自体のイメージをより豊かにする役割も果たしてくれます。
商品紹介だけでなく大学の案内や、映画の宣伝、会社紹介などの文字が多くなりがちなものも分かりやすく伝えることができるのです。

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画像元:http://www.americhip.com/ourwork/bonnie-and-clyde.html

日本ではまだ目にすることのないビデオパンフレットですが、液晶ディスプレイは私たちの生活に無くてはならないものになってきました。パソコンの画面やテレビ、携帯電話など、ディスプレイとして表示されるもののほとんどは、今や液晶ディスプレイです。液晶ディスプレイの商品は増え続け、その技術も進歩し続けています。これから先、液晶ディスプレイの重要度はますます上がっていき、新たな技術も加わっていくことが予想されます。

今回は、広告に使われている液晶ディスプレイに焦点を当て紹介していきましたが、新しい技術も加わりそれらを応用することで、広告以外にも液晶ディスプレイが用いられる場面が増えていくことでしょう。
液晶ディスプレイの可能性はまだまだいろいろなところに眠っているのです。

ビデオ・イン・プリントも新しい液晶ディスプレイの活用法として日本でも目にする日が訪れるかもしれません。このように、今まで近未来のことのように感じていたものも、現実のものとなってきています。
今、映画の中で見るような「透過型ディスプレイ」などの新しいディスプレイも有機ELを応用して実用化のレベルに達しており、まだまだコストメリットで勝る液晶と共に成長の期待される分野です。

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画像元:http://multitask1.seesaa.net/article/441882915.html

 

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